山名/標高 大神(だいじん)ヶ岳/1170m 
登山日・天候 2001年7月21日(土)・晴 
行程 三坂八郎林道登山口(08:15)〜山頂(09:00)〜立岩(10:00)〜赤谷山山頂(折り返し) 〜下山(11:45)  
匹見町の南東、広島県(吉和村)との県境に近い位置にある山。もとは修験道の霊場として 開かれた場所で、山中には「平岩」「潜岩」などの修験道にちなんだ遺跡や「山葵天狗社」 「三坂大明神」の二つの祠が鎮座している。
頂上部には「橄欖(かんらん)岩」と呼ばれる巨岩がそそり立ち、山頂の懸崖からは素晴らしい 眺望が広がる。また、山頂から赤谷(あかたに)山(1181m)への縦走路途上にある もうひとつの懸崖、立岩(たていわ)頂上からの眺めも絶景。 山腹より湧き出る清流は紙祖川の源流となり、匹見川、高津川へと流れ込む。

山中にはだけでなく マムシも多数生息している。 蛇の繁殖する夏季の山行にあたっては、特に厳重な注意が必要。

 


中国道・六日市ICより国道〜県道〜林道を経由して登山口へ。
林道脇の「大神ヶ嶽三坂大明神山葵天狗社」の鳥居をくぐり、鬱蒼とした植林帯を上る。
不気味な色(暗紫色?)をした巨大ミミズが、 何匹も足元をのた打ち回っていた。


(左・中)登山道途中の「潜(くぐり)岩」  (右)山葵天狗社の祠。毎年6月の第1日曜日に大祭が行われる。
※「山葵」は正式には「わさび」ではなく「やまあおい」と読む。


山頂部(橄欖岩)直下にある三坂大明神の祠。
昭和57年に開催された「くにびき国体」の炬火はここで採火された。
祠の前を左に巻いて、山頂を目指す。


大神ヶ岳山頂。懸崖からは南東〜南西方面にかけて西中国山地のパノラマが広がる。
今回のメンバー〜斉藤夫妻、加藤、室井、伊藤、和崎の6名。

山頂からの眺め


山頂を下り、赤谷山への縦走を開始。
最初はブナが混じる雑木林に覆われた快適な山道だったが、しだいに笹が勢いを増し、
立岩手前のあたりではまったく足元が見えなくなった。完全な藪漕ぎ。

立岩頂上。こちらの方が眺望は良く、恐羅漢山、十方山から安蔵寺山北方の燕 (つばくろ)岳まで確認できた。

斉藤(滋)、室井、和崎の3名は、さらに赤谷山まで足を伸ばしてみた。
立岩から5分ほどで赤谷山山頂に到着したが、三角点があるのみで標識もなければ 眺望もない。
(中・右)赤谷山頂と立岩の中間点に「立岩山1181m」と書かれた標識があり、 展望が開ける。
大神ヶ岳山頂から立岩までの尾根を一望。

来た道を引き返して下山。登山口近くの渓流でそうめんを冷やし、豪華な昼食となった。

帰りは「むいかいち温泉ゆらら」に入浴し、中国道で一路山口へ。

暑中お見舞い申し上げます
平成13年盛夏