山名/標高 小五郎(こごろう)山/1162m

安蔵寺山からの眺め。
(2001.12)
山口県(錦町)と島根県(六日市町)との境界に流れる深谷川のほとりから一気に立ち上がる独立峰で、寂地山塊をひとつの山とみなした場合、山口県内で3番目に高い山となる。
古くは「宇佐ヶ岳」と呼ばれていたが、昔このあたりに住んでいた武士、佐伯太夫重氏とその息子小五郎の伝説(小五郎が京都で処刑されたことを知った重氏と愛馬が悲嘆のあまり宇佐ヶ岳より転落し命を絶った)にちなみ、いつしか小五郎山と呼ばれるようになったという。

登山道は、島根県境に近い錦町・向峠からの往復ルートが一般的だが、隣の容谷山からも縦走路が延びている(この縦走路を逆にたどれば、最終的には冠山まで縦走が可能)。
以前は、山頂に立つために背丈ほどのササを漕がなければならないヤブ山だったが、切り開かれたり枯れたりしてササの勢いが衰え、現在の山頂付近は見晴らしが良く歩きやすい状態。
向峠からの登山道は一部にササが被る区間もあるが、距離は短くササの下の踏み跡もはっきりしており特に問題ない。いっぽう、容谷山からの縦走路は利用する人が少なくほぼ全区間ササに覆われており、積雪期以外ではササ漕ぎを余儀なくされる難コース。
山頂からは北東〜南東にかけての展望が良く、天気の良い日は瀬戸内海に浮かぶ宮島(弥山)まで見渡すことができる。西側は木々が伸びて眺めを遮っているが、その間から安蔵寺山を間近に望むことができる。山頂よりもむしろ北尾根上のピークの方が展望は良いが、山頂からのほぼ平坦な道さえもヤブに覆われており、行くのに躊躇する。容谷山との縦走路を含め、整備されることを願う。

山 行 記 録
2001.02.18 向峠から雪中山行。
2003.05.10 容谷山から縦走。
2004.06.13 冠山〜寂地山〜右谷山〜容谷山〜小五郎山を一気縦走。疲れた!


六日市町田野原地区からの眺め。手前は十王山(873m)。 (2005.05)


山頂に繁るササ原のイメージが強い小五郎山だが、ブナをはじめとして自然林も豊か。
5月、向峠から木漏れ日の中を山頂へ。野鳥の歌声がみずみずしい新緑の森に響きわたる。(2005.05)